■ ヘルシーしずか (畳床)
◎特長
●環境と人に優しい畳床
高粱と呼ばれるイネ科の植物の廃材とされる茎を利用。廃棄の際に焼却しても有害物質を発生させない、環境と人に優しい畳床です。
使用する接着剤にはシックハウス症候群の原因の1つと考えられているホルムアルデヒド及び、有機溶剤を一切含んでません。
●優れた遮音性
完成した畳は厚さ15㎜にも関わらず、厚さ60㎜のワラ床の畳を上回る高い遮音性を持っています。
●抜群の形状安定性
薄くても形状安定性が優れ、薄畳最大の問題点である施工後の収縮や反りの発生はほとんどありません。
一部商品は床暖房対応しており、和室に床暖房を設置する際に使用されます。
◎製品構成
床芯:高粱ボード GF
床芯:高粱ボード 麻
◎用途
畳表を使用して薄畳として利用ください。
完成した畳はの厚さはヘリ付きで約15㎜、ヘリ無しだと約13㎜で仕上がります。
フローリング直貼りとほぼ同じ厚みになる為、設計が楽になります。
洋室との段差が解消でき、バリアフリー住宅にもおすすめです。
フローリングの上に直接置く置き畳としてとして使用すると段差も少ないです。
また従来の厚みの畳に比べ熱効率も良い為、床暖房用にもおすすめです。
畳床芯として高粱ボードも販売しております。
◎試験データ
1.乾燥・吸湿による反り試験
20℃、50%R.H.にて24時間、40℃、80%R.H.にて24時間放置し、これを繰り返しボードの反りを確認。
試験体寸法:880×1765㎜
経過サイクル | ||
1サイクル | 3サイクル | 15サイクル |
0㎜ | 0㎜ | 0㎜ |
2.ホルムアルデヒド放散量試験 JAS普通合板の日本農林規格に準じて測定(床芯として測定) |
3.たわみ試験 JIS A 5914に準じた試験値
※上記データは測定値であり、品質を保証するものではありません。 |
◎ヘルシーしずか 施工要領
1.寸法安定性に優れているために敷き込み後の寸法変化はほとんどありません。
強めに作らないでください。
2.機械適正の良い機会と良くない機械があります。
刃物の適正、縫着時の針の状態等を最初に確認してください。
3.タッカー止めは切断面に対して斜めに行ってください。
針の長さは6mmを推奨します。
製畳時には以下を参考にしてください。
【框切り】
①厚畳より角度をつけて落としてください。
②押し刃できる場合は、他の建材床より床の押さえを強くしてください。
③一度に一寸以上を落とそうとすると寸法がでない場合があるので、一寸以下の何回かに分けて切断してください。
④刃こぼれが生じる場合、刃先は0.5mm程度目つぶし(またはしのぎを取る)すれば解決する場合があります。
【表張り】
①裏側の厚めの不織布は、畳表の折り返し部分一寸から二寸程度カットして折り返ししろを作ってください。
(床芯が固いため、不陸差が生じます)
②框縫着の場合、ホツレ防止の蝋留めをしっかりしてください。
③接着工法・タッカー止めの場合、布テープで補強してください。
【平刺し】
①床芯のカット面は、軽くこする程度にカンナ掛けをするときれいに仕上がります。
②落としの少ないときは下一分くらいカンナ掛けするとよいでしょう。
【返し作業】
①折り返しの仮止めはホットメルト接着または両面テープが有効です。
②ホチキス止めの場合、安全のため上に布テープを貼ってください。