高粱への取り組み
高粱とは…?
アメリカ、インド、中国をはじめ世界各地で穀物として広く栽培されているイネ科の一年草植物で、世界的にはSorghum(ソルガム)、Millet(ミレット)と呼ばれています。 高粱は中国名であり、日本においては「モロコシ」と呼ばれています。
高粱の実は現在、穀物として食糧や動物の飼料に利用されていますが、収穫後、その茎はほとんどが利用されていません。
その茎を当社オリジナル接着剤「KRボンド」で接着・成型し、木材の代替として用途開発したものが高粱ボードです。
作家、司馬遼太郎の
対談集からヒントを得て…
1980年の夏、弊社の創業者であり代表の田中束が日本の著名作家、司馬遼太郎の対談集のなかにある「高粱の茎は竹のように堅い…」という一節をヒントに高粱ボードの開発が始まりました。
穀物の収穫後に不要となる高粱の茎を有効利用した高粱ボードは約17年間に渡る開発経緯を経てようやく製品化されました。そして今もなお、その用途開発と実用化に取り組んでいます。
特に高粱の表皮はワックス層で覆われているため、通常の接着剤では接着が困難であるという問題点は、当社のオリジナル接着剤「KRボンド」(水性高分子イソシアネート系接着剤:JIS K6806)の接着剤技術により可能となり、1996年中国遼寧省瀋陽市に現地法人(瀋陽新洋高粱合板有限公司)を設立し、生産を開始しました。
高粱ボードの用途
1
薄畳の芯材として植物由来でありながら寸法安定性に優れる特長を生かし、住宅用バリアフリー薄畳の芯材として「ヘルシーしずか」や、床暖房に対応した「あったかくん」の商品名で販売しております。
2
高粱ボードの断面の自然な柄を利用した店舗用内装材「光遼板」として提供しております。
また、アメリカにおいては「KIREI BOARD」の商品名として広く販売しております。
アメリカにおける「KIREI BOARD」はhttps://kireiusa.com/products/kirei-boardをご覧ください。